横須賀・三浦 コラム
公開日:2022.09.16
わたしのまちでいきる
【6】療育センターで人生を変える出会い「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛
この連載では、障がいを持って生まれた娘うららとの歩みから、(一社)sukasuka-ippoのルーツなど、さまざまなエピソードを紹介します。
ろう学校のベビー教室に通うようになり、少しずつ外の世界へと踏み出していった私とうらら。横須賀市の療育相談センターにも通い始めたのもちょうどこの頃でした。
ここでは子どもの発達に関する相談や診察のほか、運動機能や言語などさまざまなリハビリを受られます。うららの理学療法(PT)は、運動機能の発達を目指して遊びを取り入れながら体を動す練習。なかなか思うように歩行ができないことへの不安から、「本当に歩けるようになるんでしょうか?」と泣きながら訴えたことも。このほか作業療法(OT)のリハビリにも慣れてしばらく経った頃、担当のソーシャルワーカーさんから「未就園児の親子クラスに参加してみない?」と声をかけてもらいました。そこには、私の人生を大きく変える出会いが待っていたのです。
そのクラスにいたのは3〜4組の子どもとママ。自分以外の障がい児のママに出会った初めての瞬間でした。当たり前ですが、障がい児を育てているのは自分だけじゃない―と。そして、「我が子を愛しく思うのは誰だって同じ」。そんな風に思いました。近所のママ友とは違う、同志のような安堵感。すぐに仲良くなり、日常のことや家族のこと、時には一緒に泣きながら、いろんな話をしました。我が子の障がいを受け入れ、前を向こう。向きたい。そんな思いでした。この時間を共有できたママたちは、今でもかけがえのない存在です。 -次回に続く
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