横須賀・三浦 コラム
公開日:2022.10.21
わたしのまちでいきる
【7】「並行通園」の新たな環境へ「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛
この連載では、障がいを持って生まれた娘うららとの歩みから、(一社)sukasuka-ippoのルーツなど、さまざまなエピソードを紹介します。
ろう学校やリハビリ、障がい児の親子が集まる未就園児クラスなど、親子で通える場所が増えていく中で、いよいよ幼稚園入園について考える時期に。療育相談センターの通園部門『ひまわり園』へ入園は決まっていたのですが、「上のきょうだい達が通っていた幼稚園へ通わせてあげたい」という想いもありました。これまで、当たり前に選んでいた近所の幼稚園。しかし、障がいのある子が地域の園に通うことは、今に比べてまだまだ理解が広がっておらず、受け入れが難しいことも分かっていました。駄目で元々、とにかく話してみよう。次男が卒園して数年経っただけなのに、なんだかとても高い壁のように感じました。
応対してくれたのは、上の子たちの時からお世話になっている理事長と園長。私は、うららの障害を包み隠さず話し、「地域にお友だちを作ってあげたい」「週に1回でもいいから通わせて欲しい」と懸命に伝えました。その間、静かに温かい眼差しで聞いてくださった先生方。「何も心配いらないから、大丈夫。一緒にうららちゃんを育てていきましょう」と言ってくださったのです。その瞬間、ずっと堪えていた涙が一気に溢れ、嬉しさと感謝と安堵...いろんな気持ちでいっぱいに。こうしてうららは、療育の『ひまわり園』と地域の幼稚園に通う「併行通園」が決まったのです。しかし入園までには、乗り越えなければならない大きな試練が...。 -次回に続く
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