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横須賀・三浦 トップニュース社会

公開日:2022.12.02

横須賀市
災害対策に定点カメラ
市内27カ所に設置

  • 昼夜問わず海岸の様子を配信(久里浜海岸)

 横須賀市は、11月25日から災害監視カメラの運用を始めている。過去に冠水や越波などで被災した27地点にカメラを設置。映像は市公式YouTubeチャンネルで公開されており、リアルタイムで付近の状況を確認することができる。

 きっかけは、2019年の台風15号での市内各所の被災。夜間で被害状況の確認や市職員の派遣に時間を要したことから、災害情報を迅速に収集することに加え、「市民が危険な場所に行かないよう、リアルタイムの映像情報が必要」として、定点カメラの設置を決めた。暴風や高潮により港や堤防、護岸に波が打ち寄せる「越波」の危険性がある15カ所、「冠水」は国道16号コースカ前など8カ所、「積雪」はNTT横須賀研究開発センター南門前など4カ所。過去に被災のあった地点を選んだ。

 カメラは9月ごろから各地点に取り付けられており、市ホームページ「災害監視カメラ」の画面から見たい地点を選ぶと市公式YouTubeにつながり、同時刻の映像を確認することができる(コースカ前は12月中に稼働予定)。大雨警報発令等の際には、市公式LINEからカメラ映像に繋がる通知ボタンを掲載する。

 市内では神奈川県が平作川や鷹取川など6カ所の河川流域にカメラを設置し、2分おきに静止画像を公開しているが、リアルタイムでの映像提供は他自治体でも例がないという。上地克明市長は会見で「災害を自分事として捉えるためには、リアルタイムの映像が必要。早期避難や迅速な対応につなげてほしい」と話した。市ではこのほか、災害現場用のウェアラブルカメラの導入なども進めている。

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