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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2023.03.31

聖地巡礼に特化した企画立案やイベントプロデュースなどを行う
柿崎 俊道(しゅんどう)さん
野比在住 47歳

聖地巡礼が生む地域の魅力

 ○…アニメやゲーム、ドラマなどの舞台やモデルとなった地をファンが訪れる「聖地巡礼」。観光地であるか否か関係なく、愛する作品世界への没入感を味わう人たちが新たな文化を根付かせ、経済効果を生む。自らを「聖地巡礼プロデューサー」と名乗り、熱量の高いファンと町おこしをめざす地域、コンテンツを繋ぐ三方よしのアイデアを形にする仕掛け人となって10年が過ぎた。

 ○…さぞや幼い時からアニメや漫画に親しんでいたのではと聞けば、首を横に振る。「家で見せてもらえたのはサザエさんとフクちゃん、風の谷のナウシカのビデオだけ」。デザイン会社から出版社への転職でアニメ誌の編集を担当したことも転機となり、その後、”巡礼文化”が花開く以前の2005年、いち早く聖地巡礼についてまとめた著書を出版した。

 ○…プロデューサーとしての初仕事は13年、埼玉県などが主催した「アニ玉祭」。2日間で6万人を集める盛況ぶりだった。以降も対談本『聖地会議』の上梓や講演、コラム執筆、企画立案などに勤しむ傍ら、自身もプライベートで聖地巡礼を楽しむ。最近ではNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の舞台となった鎌倉市や伊豆の国市を訪問。横須賀市内で行われたバスツアーにも参加した。

 ○…横須賀市は近年、サブカルチャーを活用した地域振興に注力。「他自治体より飛び抜けている」と取り組みを評価する一方、「数多ある作品やイベント、全てのコンテンツがライバル。ファンに選ばれ、離れていかないよう常に化学反応が必要」と持論を述べる。とくに新陳代謝が激しいアニメ業界、大切なのは継続性だ。飽きられない工夫やニーズに対する満足感の高さなど、一過性の観光誘致で終わらせてはならないと説いた。

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