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公開日:2023.03.31

市内図書館
本貸出をセルフで
蔵書81万冊にICタグ

  • 職員と接触なしに貸出・返却ができる=中央図書館

 横須賀市は4月11日(火)から、市立図書館(中央・北・南)で「セルフ貸出機」を導入する。利用者自らが本の貸出や返却処理ができるようになる。窓口職員と非接触のため、新型コロナなどの感染症対策のほか、貸出・返却の迅速化、図書館業務の効率化も図れるとしている。

 市は昨夏から市内3つの図書館の蔵書約81万冊にICタグの埋入作業を実施。このタグが付いた本を専用の「貸出台」に置くだけで冊数と本のタイトルなどを読み取り、貸し出しの登録ができる。返却も専用の返却口に入れるだけで完了。メールや電話で受けた予約本についても、各図書館で専用の「予約本受取機」「予約棚」を用意しており、セルフで受け取ることができる。

 利用者側のメリットは、貸出・返却の迅速化。1回10冊までまとめて貸出処理ができるため、これまでカウンターで職員が1冊ずつバーコードで読み取っていた作業よりもスピーディーに行うことができるようになる。窓口での混雑が緩和されるだけでなく、職員との接触がないため、借りる際のプライバシーの保護にもつながるとしている。

 図書館側も貸出業務の効率化、職員が担当するレファレンス業務の強化が図れるほか、ICタグによって、貸し出しもれ(不正持ち出し)などの蔵書管理がしやすくなり、蔵書点検による閉館日の短縮なども見込んでいる。

図書館のDX化推進

 市では、蔵書へのICタグの埋め込みに5400万円、読み取り機(計5台)の購入に7200万円を計上、今後、新たに購入した本などにICタグを付ける費用は年間380万円と見込んでいる。

 県内で、同様のセルフ貸出を実施しているのは神奈川県と横浜市や川崎市・小田原市・大和市・海老名市・寒川町の5市1町。人件費など運営費用の削減や図書館におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進できるとしている。

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