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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2023.04.07

漫画家・小説家で横須賀を舞台にした児童小説を刊行した
折原 みとさん
逗子市在住

谷戸で膨らむ新たな物語

 ○...横須賀の"西海岸"を舞台にした児童小説「うみねこ館の四姉妹」をこのほど発刊した。昨秋のはじめ、ロケハンで目に入ったカフェの佇まいに一目ぼれ。ここをストーリーの拠点に据えた。「新たなシリーズで、話の展開も楽しみにしてほしい」と話す。

 ○...創作の活動拠点は、田浦泉町の「アーティスト村HIRAKU」。作品の構想を練るため三浦半島を巡っていたところ、この場所にたどり着いた。「海のまちという印象が強い横須賀。ここは自然に囲まれてノスタルジックな雰囲気。谷戸の空気に魅かれた」。そんな想いを市にアプローチし、「村人」として創作拠点を設けたのが21年の4月。昭和の色が濃く残る旧市営住宅を地域住民の手を借りながらリフォームし、その様子もWebで発信してきた。「寂しいところに人はこないでしょ。生活する息づかいがあることで"場"が喜んでくれると思う」。住民だけでなく、ジャンルが異なる他のアーティストとの交流も刺激になっている。

 ○...学生時代からイラストや同人誌の活動を始め、漫画家としてデビューしたのが21歳。小説も手掛けながら10年ほど「昼夜逆転で仕事漬けの日々」を過ごしていた。日の光を感じられる生活にしたい、と居を構えたのが逗子の高台。実家のある茨城県や季節によっては八ヶ岳で執筆したりと現在は4拠点を行き来。大好きな犬や自然に触れながら、郊外暮らしを満喫している。

 ○...児童文学は発行間隔が短く、シリーズ2つのほか新刊も構想中の多忙な日々。日舞や合気道を習い、5月から弓道も始めるという。アーティスト村は「心を休めに来る場所」。ここで膨らむ新たなストーリーとの出会いを、自分も楽しみにしている。

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