横須賀・三浦 スポーツトップニュース
公開日:2023.06.16
総合高校アーチェリー部
「公立の星」 躍進中
関東経て全国大会へ
市立横須賀総合高校アーチェリー部は、6月10日と11日に夢の島公園アーチェリー場(東京都江東区)で行われた第44回関東高等学校アーチェリー選手権大会で女子団体準優勝、男子団体4位の結果を残した。女子個人でも二人がベスト8入りを果たした。
70メートルの距離から直径122センチの的をめがけて矢を射るアーチェリー。的に描かれた円の中央に当てるほど点数が高くなり、中央の円に刺さると最高点数の10点を獲得できる。
的を正確に射るためには集中を保つためのメンタル力が求められる。同部部員によると「試合中は自分との戦い」であり、実戦の数を重ねることが力を発揮するための重要な要素だという。
憧れのプレーヤーとして名前が挙がったのは、市内で活動し昨年フィールドアーチェリーで全日本制覇を果たした大貫渉選手(サガミ所属)。同部での指導経験もあり、身近なロールモデルとなっているという。
個人競技でも一体感
個人種目の側面が強い同競技。今回ベスト8入りを果たし、インターハイ、国体にも出場する部長の林優奈さん(2年=鴨居中出身)は「個人競技で孤独に感じることもあったけど、団体戦をきっかけにチームとしての一体感を感じられた」と収穫を語る。今後の大会について「ここまで大きな舞台は初めてで緊張するが、他校の思いも背負って結果を残したい」と意気込みを見せた。
「公立の名門」目指す
県内では現在10校のアーチェリー部が活動しており、公立校は同校と横浜緑ケ丘のみ。同部の部員の多くが初心者としての入部だが、例年確実に結果を残している。
かつて同部で第5代部長を務め、教員として30年以上顧問を務める川村栄一教諭は「旧市立工業高校の跡地を活用した練習スペースの功績は大きい」と実戦に近い練習機会の確保が成長につながっていると分析。「アーチェリーを目当てに総合高校に入学する生徒が増えたら」と更なる躍進に期待する。
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