横須賀・三浦 トップニュース文化
公開日:2023.08.04
高校生ロックバンド
活動3カ月で全国へ
大型フェスの出演めざす
横須賀発のロックバンド 「LECO( レ コ )」が7月25日、都内で行われた高校生アマチュアバンド選手権「TEENS ROCK 」の東京大会で優勝し、8月9日(水)に茨城県で行われる決勝大会への切符を掴んだ。有名ロックフェスへの出場を目標に、更なる飛躍を目指す。
「喜びというよりは驚きの感情が勝っていた」-。優勝を告げられた瞬間を振り返るのはギター担当の石井大樹さん(写真右上)。今年4月のバンド本格始動から3カ月、オリジナル曲や演奏に自信はあったが、大会初出場のバンドが全国大会への切符を掴むことは「まさか」の出来事であり、予想もしていなかったという。
4人のメンバーは横須賀に在住・在学の高校生。普段は市内のリハーサルスタジオ等で練習を行っており、都内下北沢を中心にライブ活動に注力する。同大会には石井さんがメンバーに内緒で参加を申し込み、音源審査とライブ審査を経て全60組の中から頂点に輝いた。
9日に迫る全国大会について、「目標は優勝」とメンバーは口を揃える。優勝したバンドには「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023」(通称「ロッキン」)の出場枠が与えられることもあり激戦が予想されるが、石井さんは「憧れのステージに立つチャンスがすぐ傍にあるなら何としても掴みたい」と声を弾ませながら意気込みを語った。
SNSで集めたメンバー
高校生アマチュアロックバンド選手権の全国大会に出場する「LECO」。バンド結成の発起人はボーカル・ギター担当のナカメさんだ。今年3月、インスタグラムでメンバーを募集したところ石井さんが反応。以前から知り合いだったさくらさんを石井さんが誘いドラム担当に。その後、リハーサルスタジオで出会ったベース担当の中富慧辰(けいたつ)さんがメンバーと意気投合し、程なくして4人組バンドとしての活動を開始した。
奏でる音楽は、歪みがかった重厚感のある演奏にナカメさんの輪郭のはっきりしたボーカルが重なるシューゲイザーロック。作詞作曲は主に石井さんによるもので、全パートを電子音で打ち込んだデモ音源をもとにメンバーがアレンジを加えていく。「ライブごとにフレーズや音色を変えるので、二度と同じ演奏をすることはない」としており、曲作りへの深い探求心がうかがえる。
短期間でのしあがる
メンバーの通う学校はバラバラ。バンドとして部活には所属できないため、演奏を披露する場を求めライブハウスに自らを売り込んだ。当初は出演料の支払いと集客ノルマに苦しんだが、今ではライブに出演を依頼される立場に。「たたき上げで、早くも結果が出てきているのは嬉しい」とメンバーは口を揃える。
短期間での「のし上がり」について石井さんは「下北沢というロックが盛んな街で多くの刺激を受けられたのが良かった」と周囲の環境が演奏や曲作りに影響を与えていることを明かした。
「地元でライブを」
活動の拠点は都内だが、横須賀への思い入れも強い。中富さんは「地元の同世代と音楽を通して交流したい」と語り、「高校の文化祭に出られるなら是非呼んでもらいたい。三笠公園の舞台でも大きな音を鳴らしてみたい」と地元でのライブへの意欲を見せた。
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