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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2023.09.01

地域運営の手づりイベント「岩戸納涼花火大会」で実行委員長を務めた
長島 正志さん
岩戸在住 57歳

「大輪の輪」地域を笑顔に

 ○…岩戸中のグラウンド。約20分間、打ち上げ花火や全長40mのナイアガラ花火など、多彩な企画で集まった見物客を楽しませた。今から2年前、学校生活の大半をコロナに振り回され、「楽しみがない」「思い出がない」子どもたちを励まそうと、地域の有志で花火大会を企画。協賛金集めに奔走し、設営も可能な限り自分たちで行う「DIY精神」で実現させた。仕事を持ちながらイベントを切り盛りするのは想像以上の大変さがある。今年の実施は迷いに迷ったが、「期待している人たちの声を聞いて」継続を決めた。  

 ○…約3千世帯から成る新興住宅地の岩戸には、神社も神輿もない。祭りが果たす役割のひとつが「地域をひとつにまとめること」。誰かが立ち上がらないと、なにも動かないことを理解し、リーダーシップを買って出た。花火大会では、準備の段階から指示を飛ばし、ステージでは茶目っ気たっぷりにフラダンスを踊る。花火の開始前にはマイクを握り、会場を盛り立てるなど八面六臂の活躍を見せた。

 ○…行動力あふれる人情家だ。かつて、心臓の病で移植手術が必要な少女のための募金活動に全身全霊を捧げた。他者に寄附を求めることをためらっている会の若手リーダーに「命が掛かっている。なりふりかまわずやれ」と発破をかけ、実現のための筋道を示した。

 ○…建設会社を営む経営者。花火大会の会場で社員らが率先して準備に汗を流す姿を見て、「地域のために動くことを理解してくれている」とほほえんだ。イベントの開催は、災害時に助け合える関係づくりといった意味合いもあるが、一番の狙いは子どもたちを笑顔にすること。「夏の終わりの思い出として、心に刻んでくれたらそれでいい」

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