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横須賀・三浦 コラム

公開日:2023.09.15

わたしのまちでいきる
【18】子育てに「休息時間」を「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛」

 この連載では、障がいを持って生まれた娘うららとの歩みから、(一社)sukasuka-ippoのルーツなど、さまざまなエピソードを紹介します。

 よこすかテレワークにひとり親の就労支援のお話をいただき、やはりそのためには小さいお子さんを預かることができる保育所が必要不可欠と再確認した私。ただ、働くために預けるだけでなく、むしろ「働いていなくても預けられる」ことが重要だと感じていました。お母さんたちのレスパイト、つまり「休息時間」です。未だに"子どもは母親が育てるのが当たり前""仕事もしていないのに子どもを預けるなんて"という昔からの考えが根強く残っている中で、お母さんたちが休みづらい環境にあることは間違いありません。

 でもお母さんだって疲れたり、休みたい時があって当然。ましてや障害のある子だったら?育てづらさを感じながら周りと比べたり、自分がもっと頑張らなければと一人でその状況に向き合い続けたり。それでは、心も体も疲弊してしまうのは無理もありません。

 残念ながら横須賀市では虐待の通報件数がとても多く、年間600件を超えることもあるそうです。児童相談所の報告では、実際に緊急保護されたお子さんの2割程度が発達障害だったというデータもあります。もし、子育てに疲弊した時、短い時間でもお子さんと離れて休める時間があったら。虐待に繋がらずにすむケースもあるのではないか?と思わずにはいられませんでした。

 こうして保育施設の立ち上げを決めた私たちは、開所に向けて準備を進めていきました。

     -次回に続く

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