横須賀・三浦 人物風土記
公開日:2023.10.27
1960・70年代の横須賀(ドブ板)のロックシーンを再現するライブの企画に携わる
土屋 厚俊さん
小矢部在住 72歳
音楽が力を持っていた時代
○…「ロックンロールの精神を称える」を触れ込みにした上地克明市長発案のバンドコンテスト会場を訪れ、魂が熱くなるのを感じた。演者の大半が40歳オーバー。ゲスト参加で王道のロックサウンドを鳴らしていた仲間たち。今でもロックを信じている面々に力をもらった。
○…ベトナム戦争時代、ドブ板では反戦とロックが若者文化の象徴だった。自身もその渦中に身を投じ、生活の中心にいつも音楽があった。1970年、横須賀市文化会館で初の市民開催となったロックイベント「¥99.コンサート」に800人を集客。ロックの時代到来の先鞭をつけた。ドブ板に誕生したロック・ハウス「部族」のコアメンバーとなり、ライブやイベントの企画、デザイン関係を引き受け「ドブ板カルチャー」の仕掛け人のひとりとなった。
○…日本を代表するロックミュージシャンである内田裕也さん率いる「FLOWER TRAVELLIN,BAND」との逸話もある。名盤とされるライブアルバム「MAKE UP」の制作に携わり、文化会館のステージでフラワーのメンバーと仲間たちでレコードジャケットに収まった。「(内田さんは)米兵相手に演奏している横須賀のミュージシャンを意気に感じていた。ロックの一つの形がここにあった」と懐かしむ。
○…「上地市長が今、ロックを叫ぶのは、音楽が力を持っていた時代の空気を再現させたいのではないか」。60・70年代の横須賀(ドブ板)のロックシーンで活躍したミュージシャンたちを集めたレジェンドライブはその援護射撃。懐古趣味ではなく、現在進行形で行動を起こすことで、今を生きる若者たちにメッセージを届ける。
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