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公開日:2023.11.24

「夜のドブ板 案内します」
商店街ガイド、滞在時間延長

  • ガイドの案内で夜のドブ板通りを楽しむ

 米海軍横須賀基地の門前町として栄えるドブ板通り商店街では、駐留米海軍兵らで賑わうバーや飲食店をガイドの案内で楽しむ「夜のドブ板体験ツアー」を売り出した。夜間の経済活動を活発化させる「ナイトタイムエコノミー」の推進を図ることで、エリア一帯の滞在時間延長につなげる。大手旅行サイト「じゃらんnet」で予約を募っている。

 「ドルが使える街」「スカジャン発祥地」「ネイビバーガー・海軍カレーが味わえる」など多くのキャッチフレーズがあり、全国的な知名度を誇るドブ板通り。ただ、これらは昼間の観光地としての一側面。英語のネオンサインが輝く異国感あふれる「夜の街」の顔も併せ持つが、来街者の8割以上が米兵とその関係者という特殊性から多くの観光客に二の足を踏ませていた。その一方で「夜のドブ板を体験したい」といったニーズも一定数あり、同商店街では安心・安全に楽しむ入門的なガイドツアーを造成することにした。初めて訪れる人の不安を取り除くために、ドブ板界隈に精通した商店街のメンバーがガイド役を務め、特有の商慣習であるカウンターで現金を支払うキャッシュオン方式などを伝える。

 狙いは滞在時間の延長だ。横須賀市と本町にある大型商業施設、コースカベイサイドストアーズが取り組む「ナイトタイムエコノミー」の増進にも参画。イルミネーションが点灯する汐入駅前を基点に「エリア一帯の個性を活かすことで観光集客と宿泊客の増加をめざす。体験者のSNS発信も期待する」と同商店街で副理事長を務める横地広海知さんは話した。

 ツアー料金はひとり1千円。商店街が用意するスカジャンを着用してガイドの案内で2店舗をめぐる。「ジャズが流れる店」「来店客とコミュニケーションを図りたい」といった要望にも応える。「スカジャンのデザイン体験」「フォトスポットめぐりとプロカメラマンによる撮影」などの派生プランも用意してツアーの定着化を図る。

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