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公開日:2023.12.08

サイバー防衛の人材育成
YRPに国内初の法人設立

  • 発起人と有識者メンバー(=1日の設立発起会)

 インターネットの普及に伴うデジタル分野の安全保障を担う人材育成をめざす一般社団法人「サイバー安全保障人材基盤協会」が12月1日、光の丘の横須賀リサーチパーク(YRP)内に設立された。森崎在住で元統合幕僚長の齋藤隆さんらが発起人となり、有識者から成るメンバーを集めた。NTTやNEC、日立など情報通信大手も参加。理事長には元情報セキュリティ大学大学院学長の林紘一郎氏が就いた。

 横須賀に拠点を置く理由として、齋藤さんは、市内にある自衛隊関連施設(陸上自衛隊の通信学校と高等工科学校)でサイバー防衛人材の育成がスタートしていることを挙げた。これに加えて、防衛大学校も所在し、情報通信技術の研究拠点が集積するYRPと連携を図りやすい立地条件の優位性を説明した。

 サイバー防衛とは公的機関や企業、個人などの機密情報への不正アクセスやシステム破壊の被害から守ることを指す。軍事面では物理的な攻撃だけでなく、サイバー防衛の重要度が増しており、国内での対応能力向上が急がれている。

 同会は防衛省・自衛隊をはじめとする政府機関とインフラ構築を手掛ける民間事業者との調整役を務める。サイバー防衛の教育カリキュラムの標準化や身に付けた能力の認証制度などにも取り組み、国内のサイバー防衛をリードしていくことをめざす。

 YRP内に関連産業の企業誘致なども手掛けていく考えだ。この分野の技術開発などを新たな産業に位置付けたい横須賀市や横須賀商工会議所とも協力体制をとっていく。

 1日の設立発起会には、小泉進次郎衆院議員もビデオメッセージで登場し、「サイバー安全保障に不可欠なのが民間と自衛隊の人材の結集。日本の防衛で重要な役割を持つ横須賀に会が設立されたことに大きな意義がある」と話した。

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