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公開日:2024.01.19
能登半島地震
機動力生かし物資輸送
運送業者らが被災地支援
浦郷町に拠点を置く運送業の「夏島運輸」ら有志企業が共同で、甚大な被害を受けた能登半島地震被災地に支援物資を届けるプロジェクトを立ち上げた。全国から寄せられた善意の品を取りまとめ、石川県に向けて配送する。同社代表の近藤智平さんは「個々の気持ちが集まり大きな力になった」と振り返り、被災地へ出発する日を待っている。
同プロジェクトは、いずれも近藤さんが代表取締役の「夏島運輸」と音楽マーケティングコンサル企業「SIホールディングス」が共同で発足。英国の音楽ソフトウェア販売会社「プラグインブティック」による配送費の資金協力を受けて1月4日にSNS上で募集を開始した。
被災地では現在、物資の仕分けに人手を取られることでの負担を考慮し、個人からの提供を受け付けていないが、夏島運輸が持つ配送トラックとドライバーによる物流機能を生かし、個々の善意を1つにまとめて2社が代理で届ける方式をとった。
発案したのはSI社でゼネラルマネージャーを務めるKIHIROさん。年明けにSNSのフォロワーに向けたプレゼント企画を検討していたところに震災が発生。「1万人いるミュージシャンのフォロワーと何かできないか」と考え、近藤さんに打診して快諾を得たという。
全国から善意集まる
物品は内閣府の防災情報サイトに掲載されている物資リストを参考に、保存期間の短い食品などを除いて一覧化。支援者はそれらの該当商品を自費でインターネット通販を使って購入し、夏島運輸宛に直送(納品)する仕組みとした。
1月10日に締め切るまでの約1週間で全国から集まった物資はパレット13枚分。水や食料、日用品、衛生用品などが続々と届き、取り組みを知った地元食品メーカーの「調味商事」からも「被災地の方々にもおいしいを楽しんでほしい」と、レトルトカレー624食分が託された。
石川県では刻一刻と変化する被災地のニーズに合った物資の提供と輸送における混乱を避けるため、電子申請システムを通じた受付を実施。近藤さんらも支援企業として登録を済ませており、県からの指示を待って横須賀を出発するという。
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