県政報告 能登半島地震からの教訓 神奈川県議会副議長 亀井たかつぐ
1月1日の能登半島地震から、約2ケ月が経ちました。この間、想像を超える被害が発生しているにも関わらず、道路や通信網の寸断などにより、その全貌が分かるまで長い時間を要したのが今回の災害の特徴でもありました。私たちの暮らす三浦半島と能登半島では地形の違いこそあれ、同じ「半島」であることや、ともに断層群の上に位置していることなど、共通のリスクを抱えています。今後、三浦半島における地震対策を考える上で、能登半島地震は多くの教訓を残したと感じています。
三浦半島でも起き得る
道路の寸断が、あらゆる復旧・復興への足かせになることが改めて浮き彫りになりました。避難所への物資輸送も医療支援も、道路というインフラがあって初めて成り立ちます。三浦半島中央道路は防災・減災の視点からも早期に整備することを求めていきます。加えて、災害時に道路の復旧作業に当たってくださる地元建設業の皆様との協力体制もより強化していくことが欠かせません。
また、17年前の初当選以来、崖地の多い三浦半島では急傾斜地崩壊対策が重要であることを繰り返し訴えてきました。県議会での質問に対し、当局は「令和4年度から加速化した施設整備の取組を積極的に進める」と答弁しており、そうした事業が着実に実行されるよう、今後も機会あるごとに議論の俎上に載せてまいります。
半島は三方を海に囲まれています。能登半島地震では津波の高さが最大で4・7mに達しました。神奈川県では、沿岸市町が信頼性の高い「津波ハザードマップ」を作成できるよう、平成27年3月に津波浸水予測図(平成24年3月公表)を見直し、新たな津波浸水予測を公表しましたが、今後も最新の知見に基づき、見直しを重ねていく必要があるのではないかと考えています。
三浦半島に暮らすひとりとして
いつやってくるか分からない地震への備えに対し、皆さまと同じ三浦半島に暮らす一人として、この地域の防災・減災対策に、今後も着実に取り組んでまいります。
亀井たかつぐ
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