神奈川県県民功労者表彰を受けた 松本 敬之介さん 深田台在住 83歳
「子どもは地域づくりの要」
○…神奈川県の最高表彰の一つ「県民功労者表彰」の教育・文化の部門で表彰を受けた。社会教育委員連絡協議会や横須賀総合高校の評議員、子ども会活動の運営などを行う市子ども会指導者協議会副会長として、数十年にわたる学校教育や児童の健全育成への貢献などが評価された。「私でいいのかな」と謙遜し、笑みを浮かべる。
○…御年83歳。「目標は100歳まで生きる事」と目を細め、所属する多くの団体の活動で町から町へ駆け回るタフな一面をのぞかせる。生まれは東京だが、幼少期は縁故疎開で静岡県へ。1950年に若松町に住む親戚に養子として迎え入れられてからは横須賀一筋。横須賀工業高校電気科を卒業後は、市内の企業などで勤務し、50歳の時に子ども会指導者協議会へ。「長年生きていると色々な人にお世話になる。それを何かの形で地域に恩返ししたかった」
○…少子化が深刻さを増す昨今、「地域の子どもを地域で育てる」機会が減少している実情を嘆き、キャンプなどの催しで子ども会活動に注力。「幼少期から地域コミュニティに属すことで、大人になった時に自分の役割が分かる。いわば子ども会づくりは地域づくりの基礎固め」。すべての児童に良質な育成環境の提供を目指すための「横須賀子ども未来プラン」を策定する市の「子ども・子育て分科会」にも名を連ねるなど、次世代の健全育成に強い想いをにじませる。
○…自身が住まう深田大門町内会では副会長を務める。昨年12月には居住者調査を独自で実施。「家族構成や年齢など、地域の中にはどんな人が住んでいるのかを把握する事で災害時の声かけや防犯にも繋がる」。共助や児童教育などで”地域力”の向上に寄与していく。
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