わたしのまちでいきる 【29】就業先をどう増やすか「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛」
この連載では、障がいを持って生まれた娘うららとの歩みから、(一社)sukasuka-ippoのルーツなど、さまざまなエピソードを紹介します。
障害のある子どもたちが将来自立して生きていくために必要な準備期間があるように、彼らの就業を受け入れる企業側にも、準備期間は必要不可欠だと考えています。障害者雇用促進法が改正され、障害者雇用を前向きに検討する企業は増えたものの、実際に増えたかというとそうではありません。それはなぜか。
障害者就労支援機関へのアンケート調査では、企業側の課題として支援に関わる人材や知識・経験の不足が8割を超えています。ほかにも外部との連携を図ることが難しいなどの理由から雇用が進まないという現状が見えてきました。つまりこれらの課題が解決されない限り、雇用の拡大にはつながらないのです。
中学期からの自立へ向けた積み重ねの先にある就業先を広げるには―。散らばった課題をかき集め何か良い方法はないかと考えますが、なかなかまとまりません。
ふと、私たちの目指すものは何かを思い返してみました。障害のある子もない子も共に育ちあう場所を作り、その延長線上には、地域ごとインクルーシブに変えたいという思いがありました。同じように、障害のある子どもたちと地域企業とが持続して関わり合える環境があったら?
子どもたちは社会経験の積み重ねが、企業側は関わりのなかった障害のある子と触れ合うことで気付きや可能性の発見があるはずです。私はそこからどんどん想像を膨らませていきました。
-次回に続く
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