7月の任期満了に伴う横須賀市長選が6月15日(日)告示、22日(日)投開票の日程で行われる。現職で3選をめざす上地克明氏(71)、元市議会議員の小幡沙央里氏(39)、共産党三浦半島地区委員会常任委員の為壮稔氏(71)の3人が立候補の準備を進めている。6月1日時点の選挙人名簿登録者は32万5047人。前回(2021年)の投票率は33・41%だった。
現市政への評価が主な争点。直面している人口減少への対策、地域経済の活性化、教育・福祉の政策などを巡って論戦が交わされる。
1月に3選出馬を表明した上地氏は2期8年の実績を強調し、人口流出の歯止めを成果として誇る。2024年はファミリー層が転入超過となり、打ち出してきた施策の効果で横須賀の魅力が高まっているとしている。浦賀地区の再開発にも力を注ぐ。
2月に市議を辞し、退路を断って挑戦する小幡氏。経済活性化の果実を福祉に充当していく現職の方針を否定し、政策の真ん中に福祉を据える考えを唱える。「子育てナンバー1のまち」も掲げ、安心して暮らせる環境をアピールして定住者を呼び込む戦略を描く。
為壮氏は、約40年医療や福祉の現場に従事してきた経験から「ケアを大切にする市政」のスローガンを掲げる。ケア人材の処遇改善や物価高対策など、足元の市民生活の支援を訴える。米軍基地と自衛隊の一体化による基地機能強化に異を唱え、市が退会している県基地関係市連絡協議会の復帰を公約にしている。
市議補選は混戦必至
空白になっている2議席を争う市議会議員の補欠選挙も市長選と同じ日程で行われる。構図はいまだ流動的だが、6月10日現在で4〜5人が立候補の準備を進めている。
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