横須賀・三浦 社会
公開日:2025.10.03
戦後の浦賀で起きた悲劇
10月4日から引揚船パネル展
先の大戦後、引揚指定港となり、太平洋岸では最大の引き揚げ者数を数えた浦賀。当時、軍人や一般人を含めて約660万人の在外邦人がいたとされ、浦賀では約56万人を受け入れた。しかしコレラが蔓延したことにより、祖国を前に多くの命が失われた悲劇もあった。このような引揚船の史実を伝承する市民団体「中島三郎助と遊ぶ会」は10月4日(土)から7日(火)、浦賀コミュニティセンターでパネル展を開く。午前10時から午後3時(7日は正午まで)。
同会が制作したDVDの放映や船内の様子を写した写真パネルや史料、遺品の展示などを行う。
7日午後2時からは、第2次世界大戦で命を落とした兵士の魂が、80年ぶりに日本に還るストーリーの映画「神の島」を上映。浦賀港に引き揚げた祖父を持つ谷口広樹監督が手掛けた。死別した家族と再会する場面が浦賀で撮影されているほか、引揚船や引揚桟橋なども登場する。上演後には、谷口氏と郷土史家・山本詔一氏による特別対談もある。
入場無料。上映会は先着200人。問合せは安齊さん【携帯電話】090・8490・6060。
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