戻る

横須賀・三浦 社会

公開日:2025.10.17

(株)サンエーと官学連携
廃止水道施設で陸上養殖

  • 養殖場に稚エビを放流(サンエー提供)

 神奈川県・電気設備業の(株)サンエー(横須賀市三春町)・神奈川大学の3者は、横須賀市池上にある廃止した水道施設「木古庭揚水ポンプ所」を利用して、クルマエビ科「バナメイエビ」の陸上養殖の実証事業を開始した。

 廃止水道施設は人口減や老朽化により増加傾向にある。今回の取り組みは、そのような場を有効活用し、実現可能性を探る産学公の事業。8月に3者で共同研究契約を締結していた。

 サンエーは、今年から同社内でクルマエビの陸上養殖を開始しており、社会課題解決の観点からもいずれは遊休施設の活用も視野に入れていた。そうしたところ、県から提案があり今回の事業に至った。

 陸上養殖は、陸地に人工的に設置した水槽で飼育する形態で、海水などを継続的に引き込む「かけ流し式」と飼育水を浄化装置で循環させる「閉鎖循環式」の主に2つに分けられる。

 今回は閉鎖循環式を採用。縦2m、横3mのプール1基を設置し、10月2日に約2千匹のバナメイエビの稚魚を放流。今後、生育性などを検証していく。期間は2026年3月頃までを予定している。出荷については実証事業の中に含まれていない。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

横須賀・三浦 ローカルニュースの新着記事

横須賀・三浦 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS