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横須賀・三浦 コラム

公開日:2025.11.21

わたしのまちでいきる きょうだいの想い 編
【7】子育てと妊娠と手術「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛」

 この連載では、障がいを持って生まれたうららの兄、蓮から見た妹の姿やきょうだい児として感じてきたことなど、さまざまなエピソードを紹介します。

 日々子育てに追われながらの慌ただしい妊婦生活。毎日があっという間に過ぎ、気づけば検診で「今回もシロッカー手術をするかどうか」を決める時期がやってきていました。早産の危険性は十分理解していましたが、おそらくこれが最後の妊娠。できるだけ自然な形で迎えたいという気持ちもありました。そこで主治医に、今回は手術をせず様子を見ることができるか、と相談したところ「手術をしなくても大丈夫かもしれませんが、もし7カ月頃にまた子宮口が開いてきたら残りの2〜3カ月は入院が必要になります」という答えが。さすがにそれは...まだまだ手のかかる兄姉たちがいるのに長期入院なんてとても無理!と、今回も2泊3日で済むシロッカー手術を選択。

 そして手術の日。過去2回は下半身麻酔で済みましたが、今回は全身麻酔。点滴を受け、気づいた時には手術が終わっていました。麻酔が切れてくるにつれ、手術で刺激を受けた子宮に陣痛のような激しい痛みが。収縮を抑える点滴を打ってもらい、「お腹の赤ちゃんも頑張ってるから」と自分に言い聞かせ痛みが治まるのをじっと耐えました。「これで無事に生産期まで元気に育ちますように」そう願いながら。

 その後無事に退院し、再び慌ただしい毎日が始まりました。自分の体を労りつつ、家事や上の子たちとの時間も大切にする日々。大変ではありましたが、新しく生まれてくる命を楽しみにしながら過ごす時間はとても幸せでした。

-次回に続く

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