連載3 世界一の素敵親子をめざして 文・家庭教育支援チーム「はっぴー子育て応援団」
今年の桜(ソメイヨシノ)の開花は例年より早い予想が出ました。この季節は卒業・入学・進級と子どもの成長にとっても節目の季節ですが、世界中で4月に新学期を迎えるのは日本だけです。最近は欧米に合わせて9月にすべきとの意見も見受けられます。入学式に桜の前で撮った写真を思い出に持っている人にとっては、残暑厳しい9月が新学期となることに抵抗があるかもしれません。
桜の開花は、新しい環境が始まる季節でもあり、養育者の方も新たな希望をもって前向きな気持ちでスタートされると思います。「前向き」という言葉にどんなイメージをもちますか。子育てセミナーで「子どもと前向きに関わっていますか」と問うと、多くの方が「前向きではない」と答えます。なぜなら「子どもを怒ってばかりいるから」
トリプルP(前向き子育てプログラム)では、子どもと前向きに関わるための5原則があります。【1】「安全で楽しい環境」―子どもは、楽しいことがあるといたずらをしにくくなる。【2】「前向きな学びを促す環境」―子どもに目を向け良い関係作りを心がける。【3】「一貫したわかりやすいしつけ」―困った行動が起きた時はいつも同じ対応をとる。【4】「適切な期待」―大きすぎる期待は親子の衝突の原因になる。【5】「養育者としての自分を大切にする」―自分自身がリラックスして楽しいと思える時間を持つ事は、子どもと過ごす事の素晴らしさを大きくする。
すでに子育てに取り入れられている事はありますか。取り入れてみたい事はどれでしょう。親の介護をしている友人は、言葉を変えてこの5つの原則を取り入れて前向きな気持ちで過ごしています。
「くよくよしないで明るく暮らせ」という言葉に支えられる事があります。桜の季節は、期待と不安が入り混じります。期待に目を向ける割合を多くする事が「前向き」ではないでしょうか。美しい桜の開花が楽しみです。
(つづく)
|
|
|
|
|
|