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三浦 コラム

公開日:2020.06.26

連載17
世界一の素敵親子をめざして
文・家庭教育支援チーム「はっぴー子育て応援団」

 県をまたぐ外出制限の緩和で、人通りが少なく静かだった街に明るさと活気が戻り始め、少し気持ちが和らぎました。子供たちも3カ月ぶりの学校生活を存分に楽しみ、養育者の方々も普段の生活スタイルが始まりホッとしているでしょう。でも、いつも一緒だった子供たちがいないのも少しさみしいでしょうか。



 日々子どもと接していると様々なことが起こりますが、最近私に寄せられた相談です。「3歳の妹に靴を履かせていたら、小1の姉も靴を履かせて欲しいと言い出し、お姉ちゃんだからと断ったら、その後、機嫌が悪くて大変だった」。ママとしては「出来ることは自分でやって欲しい」―。みなさんこうした経験があると思います。どう対応されていますか?



 「あまえ」と「あまやかし」の違いについて考えてみましょう。一見するとよく似ていますが大きな違いがあります。「甘え」は親の愛情を求める行為、「あまやかし」は先回りをして周囲の大人がやってしまうこと。困った行動に対応せず見過ごすのもあまやかしと言えます。甘えを受け入れることは「親から愛されている」と実感し、安心することで自分にも自信が持てるようになり自立を促します。



 その逆に「あまやかし」が多いと精神的、社会的にも自立を阻害する恐れがあると言われています。自立させたいから手伝わない、甘えを受け入れないと考える養育者を多く見受けますが、まずは受け入れてみましょう。子供にとって養育者は、「あまえられる」唯一の存在。私は「甘え」を受け入れられた数ほど優しく、寛容な人になれるのだと自分に言い聞かせながら、娘の「甘え」を受け入れてきました。



 子育ては「とても楽しく人生を充実させる」反面、「辛抱」が必要です。辛抱をうまく乗り切るには、親としての自分を大切にすることが大切です。日常の中で楽しいことを見つけたり、リラックスしたり、自分の時間を持つことで前向きな気持ちになると辛抱が楽になります。「甘え」と上手にかかわり子育てを楽しみましょう。



(つづく)

 

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