連載 100まで元気!健康ワンポイントアドバイス 三浦市社会福祉協議会 成田慎一
第三十九回「コロナフレイル実践編【7】」
この1カ月間、新型コロナウイルス感染が再拡大し、緊急事態宣言も再度発令され、9月12日まで延長が決まりました。不要不急の外出を減らさねばならず、市内の高齢者対象の事業も中止になる中で今できるのは、自助の活動を途切れさせないこと。つまり、自分でできる体操や運動を継続するということです。以前ご紹介したユーチューブ動画「お家でできる!介護予防体操」=写真=もぜひご活用ください。
また、終わりの見えない感染拡大は、私たちの心理的な部分まで影響を及ぼします。ご近所同士のあいさつだけでなく、家族や知り合いと電話やメールで連絡を取り合うことも安心につながります。専門機関への相談を希望される方は、社会福祉協議会または、お近くの地域包括支援センターにご連絡ください。
さて、体組成計の筋肉量についてお話しした前回の続きです。少し専門的な話になりますが、筋肉量が減少した状態を「サルコペニア」といい、この状態が進行すると「フレイル(虚弱)」の最もたる要因となります。この「サルコペニア」は無症状で、筋肉は加齢に伴い1年間に約1%ずつ減っていき、病気や怪我などで入院してしまうと、さらに1日あたり0・5〜1%ずつ減っていくといわれています。これは2週間の入院(寝たきり)生活を送ると、7年間で失う筋肉量を一気に失ってしまう計算で、この失った筋肉を取り戻すことはなかなか困難なことです。だからこそ、普段の運動が大切なのであり、途切れさせてはならないのです。
(つづく)
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