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三浦 コラム

公開日:2022.02.18

連載35
世界一の素敵親子をめざして
文・家庭教育支援チーム「はっぴー子育て応援団」

 「あなたは前向きですか」と問われたら、Yes or Noどちらですか。「自分に自信がありますか。良いところは」と問われたらどうでしょう。いずれの質問も私たち日本人は、胸を張って「Yes」と長所を即答するのは難しいようです。保護者の立場でこの問いを子どもに投げかけたら、前向きで自己肯定感が高く、長所をしっかりと言える子であって欲しいと願うでしょう。



 先日、都心にて学齢期の子を持つ保護者向けトリプルPセミナー「自信と能力のある子どもを育てる」を開催しました。参加者は私学受験を経ての今。「受験を通して子どもに親の圧力と言葉で追い込んでしまった」との後悔や、「言うことを聞かず困っている」「価値観の違う夫婦間で子どもの育ちを心配する」など率直な気持ちを話してくれました。数年後には中学受験というさらなる試練を控え、見えぬ先への不安と日々の子どもの言動に負担を感じていました。しかし、これらはほとんどの保護者が日々直面しているのではないでしょうか。このような状況では、自身を「前向きで自信がある」とは言いにくいですね。



 親は子に対して期待があります。子も親に期待されたい。双方の思いを実現させるには、適切な期待であることです。そのために、保護者自身が自分の時間を作り、リフレッシュするなど自身を大切に出来るよう努力して様々な縁を信じ受け入れる。子どもの良い言動を認め伝える。人の言動を悪く取らず、前向きな思考になる。これらを少し意識するだけで、子どもに変化が現れます。その小さな良い変化をキャッチしてください。



 植物が太陽の光の方に伸びるように、子どもの育ちにも明るく前を向いて伸びる環境が大切です。酷暑や厳寒を乗り越えたからこそ、鮮やかで優しく美しい花が咲きます。保護者が自分の長所を認めることは、子どもという「花」を咲かせるために必要な肥料であり、エネルギーです。そして何より、自分に自信を持つための基本です。明るく楽しい気持ちでいようとする努力こそ前向きな証です。(つづく)

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