第六十一回 ｢真のウェルビーイング社会を目指して【3】｣

　梅雨に入り、気温も上がっており、体調が「どうもすぐれない」という声がよく聞かれます。また、６回目のコロナワクチン接種も重なっている方も多く、体調管理には十分気をつけてください。特に、水分補給は忘れないでください。

　さて、前回の本紙にも掲載されたオハイオ州コロンバス市の視察団との交流について、報告します。視察団の最終目的地である三浦市では、平成29年から取り組んでいるフレイルチェックをサポーター５名と一緒に実践しました＝写真。既に、東京大学高齢社会総合研究機構のフレイルチェックの生みの親である飯島教授の講義を受けていたからか、視察団の皆さまの関心は高かったように見受けられました。実際には、ふくらはぎの太さからフレイル（虚弱）の度合いを判定する「指輪っかテスト」しか、時間の都合上行えませんでしたが、視察団全員が合格の青シールを貼るやいなや、一斉に歓声が響いていたのは印象的でした。今回、三浦市への視察の目的としては、元気な高齢者が活躍している町ということであったため、実践を仕切ってもらったフレイルサポーター（65歳以上）が、三浦市の元気な姿をしっかりと伝えてくれたと思います。高齢化にはまだ程遠いオハイオ州とのことですが、熱心に聞き入っている視察団の姿から、私たちは現在進行中の超高齢社会にどう向き合っているのかを振り返り、自覚しなければならないと強く実感しました。三浦市が益々元気な町となるように、皆さまの「幸福」につながる健康づくりをしっかりと行っていきます。つづく