戻る

三浦 コラム

公開日:2023.08.04

三浦半島 草花歳時記
第46回  ヒヨドリが好む「ヒヨドリジョウゴ」   
文・写真 金子昇

 道路沿いや農地等の林縁に、「ヒヨドリジョウゴ」(ナス科)の白い小さな花が見られます。名の由来はヒヨドリがこの実を好んで食べることから「鵯上戸」とつけられました。

 ヒヨドリジョウゴは他の植物に絡みつくつる性の多年生草本で、葉や茎には柔らかい毛が密生し、葉の下部に5裂の切れ込みがあります。通常、葉が3裂または5裂する場合には、葉の上部が分かれるので、下部が分かれるのは珍しい例です。花弁は深く5裂し、開花するとくるりと反り返ります。果実は径8mmほどの球形で、緑色から赤色に熟します。私が横浜に住んでいた頃、金沢区で初めて出会い、その可愛らしさに魅せられましたが、三浦市に移住し、随所で再会でき、楽しんでいます。

 また周辺には、同じ仲間の「イヌホオズキ」や「アメリカイヌホオズキ」も見ることができます。なお、前衛生け花の材料によく利用される「フォックス・フェイス」もこれらと親戚関係にあります。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

三浦 コラムの新着記事

三浦 コラムの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS