三浦 コラム
公開日:2023.11.03
三浦半島 草花歳時記
第49回 紅葉も美しい「エビヅル」
文・写真 金子昇
道端の藪に絡むつる性植物にはいろいろあります。その中でも今頃実をつけるインディゴ・ブルーの果実(食用可)とこれから色づく美しい紅葉の「エビヅル」を取り上げました。
エビヅルは雌雄異株でブドウ科のつる性落葉樹です。名の由来は葉の裏面と茎に柔らかい淡赤色の毛が密生して美しく、これをエビの色に見立てました。また、ブドウ染め(エビ染め)に利用したヤマブドウに似ているからともいいます。
茎には体を支えている葉と対生する巻きひげがあり、この巻きひげ(または花軸)は2節続けて茎につき、次の1節は休む(2枚の葉のみ)という形態をとっています。これはブドウ属に共通しています。
昔、山伏はのどが渇くとエビヅルのつるを切り取り、その切り口から出てくる汁でのどを潤したといいます。ここから別名「行者の水」と名がつきました。また、つるを裂くと中から虫が出てくることがあり、釣りの餌として喜ばれたようです。
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