「口臭がある、食事中に痛そう、歯茎が腫れている、よだれが出ているといった症状のあるワンちゃんは要注意」。三崎動物愛護病院の五十嵐眞一院長は、健康診断と一緒にデンタルチェックの実施を受け付けている。

　五十嵐院長によれば「歯石の形成は食べかすによる汚れと細菌が混ざり、歯の表面に付着する歯垢（プラーク）が溜まり、３日経つと唾液中に含まれるカルシウムが沈着。”雑菌の巣”となる歯石に変化し、歯肉炎などのトラブルを引き起こす。３歳以上の約８割が歯周病を罹っており、悪化すると歯が抜けたり、歯の根っこの部分やその周辺が化膿して根尖膿瘍（こんせんのうよう）になると頬が腫れたり、鼻から膿が出たりする場合もある」という。

　犬用の歯ミガキで毎日歯垢を取り除けば予防できるというが、口を触られるのを嫌がり、細部まで歯ブラシが行き届かずに歯石化するケースも。

　同院では、全身麻酔による歯石除去（スケーリング）も行う。その後、歯垢をつきにくくするため、研磨剤で歯の表面を磨き、なめらかにしていく（ポリッシング）。

三崎動物愛護病院

神奈川県三浦市三崎5-12-3

TEL:046-876-9741

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