連載 100まで元気!健康ワンポイントアドバイス 三浦市社会福祉協議会 安東茂樹
第六十九回 「介護予防」という考え方
こんにちは。リハビリデイサービス「フレイルサポートセンター」で、生活相談員と管理者を務める介護福祉士の安東茂樹です。「フレイル」という言葉はなかなか聞きなれないと思いますが、簡単にいえば「加齢に伴う虚弱状態」の意味で、そうならないようにサポートするのが私の仕事です。最近よく使われる「介護予防」の考え方についてご紹介します。
「介護」と聞くと、一般的には寝たきりなど身体が思うように動かなくなった時、誰かに手伝ってもらうというイメージでしょうか。確かに私が介護の仕事を始めた20〜30年前は、その人のできない部分に着目し、その部分を手伝うという考え方でした。ただ介護保険制度が始まって介護の考え方が進むにつれ、現在ではその人のできる部分を見つけて生かしてもらう、またはできなくならないようにサポートしていくという考え方に変わってきました。これが介護予防の考え方です。つまり「介護が必要になったからサービスを使う」というだけではなく、「介護が必要にならないようにサービスを活用していく」、さらにケガや病気で一度は介護が必要になったとしても、サービスを使うことで身体を元に戻し、再び社会復帰を目指すという目的で介護保険を活用するのも可能ということです。
誰もが「人の世話にはならずに生活したい」と望んでいると思います。地域には、無料で参加できる健康サロンや体操教室があります。また、介護保険を使ったサービスにも、リハビリや介護予防を謳ったデイサービスがあります。高齢になっても自身で健康を意識しながら、いつまでも元気でいたいものです。
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