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公開日:2019.10.18

JR東日本
山の根踏切の対策表明
今月27日に住民説明会

  • 現在も利用されている踏切

 JR東日本横浜支社は、今年3月に発生した死亡事故を受け、JR横須賀線山の根踏切について住民説明会を開く。JRは市に閉鎖の意向を伝えており、市も「安全が最優先」と言明。安全対策、代替案などを伝え、地域住民に理解を求める。

 事故は3月21日に発生。踏切を渡ろうとしていた横浜市に住む92歳の男性が、電車にはねられて死亡した。

 遮断機や警報機がない踏切での事故を受け、JRは緊急安全対策として注意喚起ポールやシールを設置したほか、反射式看板を増設。電車が踏切を通過する際は、警笛を鳴らしている。

 先月開かれた第3回定例会で、八木野太郎氏(自民党)と橋爪明子氏(共産党)が一般質問で言及。桐ケ谷覚市長は、事故の翌月にJRから閉鎖の意向を伝えられたとし、「市としても、何より安全を優先したい」と表明。「市もJRも、踏切継続を念頭にはおいていない」との認識を示し、「廃止の方向で、住民の不便がない方法を考えていきたい」とした。

目視で通行

 山の根踏切は全長35メートル、幅約2メートル。横須賀線の上下線のほか、車庫線など9つの線路をまたぐ。警報機や遮断機は設置されておらず、多くの通行者は目視で安全を確認しながら渡っている。

 約300メートル離れた逗子駅手前には歩道橋が設置されているが、近隣住民にとっては市役所や京急逗子線新逗子駅方面に出る際の近道になっている。

 踏切を利用していた60代の女性は「便利だから利用しているが、何かしらの対策は必要だと思う」と話していた。

 説明会は10月27日(日)、午前10時から市役所5階会議室で行われる。

 問い合わせは同社【電話】045・320・2540へ。

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