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有料名越トンネル【8】 ちょっと昔の逗子 トンネルついに完成する 野村昇司

掲載号:2020年1月10日号

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 児童文学作家として活躍した故・野村昇司さんが遺した物語から、かつての街や人々の生活を蘇らせます。今シリーズは、一大プロジェクトに取り組んだ明治の男たちの物語です。

 富道と安行はトンネル掘削の同意を得ることで半島中を駆けめぐったとき以上に、大変な苦労を背負い込むことになりました。

 三年の月日を費やし明治二十年(1887)、やっとのことで有料名越トンネルの実施にこぎ着けることができたのでした。この間、掘削工事にかかった総費用の整理にも二人の努力は並大抵のことではありませんでした。

富道の死

 この苦労を惜しみなく支え合った安行と富道はどれだけ互いに感謝しあい、励まし合ったことか、想像を絶するものがありました。

 しかし、現実にはこの追い詰められた苦労がたたり富道は体調をくずし、二十一年の冬にトンネル完成から四年目、有料名越隧道が決定されたその翌年のこと、皆のものから惜しまれながら亡くなってしまいました。どんなに安行が悲しんだことか。

合併田越村成立安行村長となる

 世の中は日のごとに変わり、富道が亡くなった次の年、明治二十二年、小坪、久木、池子、逗子、桜山、山の根、沼間の七つの村が合併して田越村となりました。

 そして、安行は田越村の村長に選ばれました。安行は逗子の中心に位置する延命寺に村の役場をおき、村のために惜しみなく力を注ぎました。

         (続)
 

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