まんぷくカーニバルで「本部長」を務める 愛(あい) 良人(ながと)さん 逗子市在勤 42歳
食を通じて地域を元気に
○…今月から逗子駅前広場で始まった「まんぷくカーニバル」。特設テントにずらっと並ぶのは、市内の飲食店がそれぞれの個性を詰め込んだ自慢の弁当だ。売り切れることもしばしばでリピーターも増えてきた。市民有志が運営しており、現場を取り仕切る「本部長」として奔走する。「飲食店の応援だけでなく、食べた人の元気に繋がったら」と語る。
○…逗子で生まれ育った。若い頃はバンド活動に熱中し、機材の購入やスタジオでの練習費用に充てるためにアルバイトを始めたのが居酒屋だった。「自分が作ったものを美味しいと言ってくれるのが嬉しくて」。シンプルでダイレクトな客からの反応は音楽にも通じ、次第にのめり込むようになると、いつしか独立を目指すように。現在は市内で「山や」や「ズシサカバ アリア」など複数店舗を経営。ママ友のランチや仲間との飲み会、歓送迎会やデートなど、様々なニーズに応える地域に欠かすことのできない店に育てた。
○…コロナ禍で状況は一変したが、緊急事態宣言が出るとすぐにテイクアウトやデリバリーを始めるなど、持ち前の柔軟な発想でアイデアをひとつずつ実現していった。厳しい環境が続くなか、畑で自ら手塩にかけて作った野菜を使いピクルスを商品化したり店舗前に自動販売機を設置して、店の名物惣菜を販売。試行錯誤の手は緩めず、常に地域から求められているサービスを考えている。
○…食を通じて地域を元気にしたいという思いは強い。「参加店舗をもっと増やしたいし、新しい取り組みもしていきたい。今のところ6月末まで、雨が降らなければ毎日開催しているので、お気に入りの弁当を探してください」と笑顔で話した。
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