星座にまつわるエトセトラ 「木の人工衛星」
何年か前に木製の人工衛星の開発がされているニュースを聞いて驚いた記憶があります。宇宙と木が、ミスマッチに思えたからです。それがいよいよ、宇宙に打上げられるというのです。京都大学と住友林業の共同開発で作られた衛星は、10センチ四方の立方体の6つの面が木の板でできています。釘やネジを使うと割れてしまったりするので、日本伝統の「指物」の技術が使われています。今回使用された木材はホオノキ。日本に自生するモクレン科モクレン属の樹木で、全国に分布しています。材としての利用はもちろん、20〜40センチもある大きな葉っぱは昔から器として食べ物を盛ったり、包んだりしたことから包(ほう)の木になったという説もあります。日本の木材を日本の技術で宇宙へ。将来、月や火星で育った木で家を建てることも?そのはじめの一歩は、今年の9月の打上げです。
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