星座にまつわるエトセトラ 「かみのけ座」
春に見頃の「かみのけ座」。この季節、21時頃の南の天高い所、星座絵で見ると、ウェーブのかかった髪の毛が束ねられた星座があります。古代エジプトを統治したプトレマイオス3世の后、ベレニケ2世は、琥珀色に輝く髪を持ち、その美しさは国内外に知れ渡っていました。ある時、戦いが長期化し、王自らも戦地に赴きました。ベレニケは厳しい戦いに無事に王が帰ってくることを祈るため、アフロディテの神殿で「無事に王が帰ってきたらこの髪を捧げます」と誓います。やがて王が勝利したとの知らせを受け、ベレニケはすぐに髪を切り、アフロディテに捧げたのです。帰ってきた王は后の髪を見て驚きましたが、彼女の愛を感じたのです。北斗七星から春の大曲線でアルクトゥールスを見つけたら、西に目を向けてください。小さな星がたくさん見えたら、その辺りがかみのけ座です。
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