未曾有の大震災から9カ月が過ぎ、今年も残りわずかとなった。藤沢市でも様々な支援が続けられている。今年1年の世相をあらわす言葉は「絆」。藤沢の2011年を振り返る。
上半期
〔1月〕藤沢市制施行70周年を記念して新江ノ島水族館で成人式を開催、3850人が大人の仲間入り。
〔2月〕住基カードで住民票の写しと印鑑証明書が、全国のセブンイレブンで取得可能となったのは県内初。武田薬品工業(本社・大阪市)の湘南研究所が完成、建物面積は7万2000平方メートルで国内最大。
〔3月〕東日本大震災に伴う電力不足で、計画停電が始められ、信号機が消えるなど、各地で混乱が生じた一方、各種団体から被災地に向けた人的、物的支援や募金活動が展開された。
〔4月〕県議選が行われ、鈴木恒夫氏、国松誠氏の自民勢が上位当選を果たした。藤沢市観光協会は震災による計画停電、警備の安全面などを考慮し、花火大会の中止を発表した。定数36を巡り、43人が争った藤沢市議選、投票率は戦後最低の38・15%となった。
〔5月〕藤沢市役所庁舎の本館と東館の機能を移転、市長室は防災センターへ、議会は新館に移った。被災地支援を前面に打ち出して「ふじさわ産業フェスタ」を開催、福島県、宮城県、岩手県、茨城県などの特産や地酒などが販売された。
〔6月〕善行の土地問題を巡り、市議会で初となる100条委員会設置が全会一致で可決。調査や証人尋問を行い、12月に中間報告を行った。
2011年下半期を振り返る
多彩なイベント 元気発信
〔7月〕長野県松本市と姉妹都市提携を結んで50周年を迎えた。藤沢市教育委員会はフジサンケイグループ扶桑社の子会社「育鵬社(いくほうしゃ)」の社会科教科書を神奈川県内で初採択した。
〔8 月〕被災地にエールを送ろうとTUBEやつるの剛士さんら、湘南ゆかりのアーティストが集結、鵠沼海岸で復興支援ライブを開催して1万5000人が来場。 シークレットゲストのいきものががり登場で会場は大いに沸いた。藤沢市の自立型復興支援プランの一環で「岩手・宮城・福島観光物産プラザ」がオープン、販 売員として被災者4人が勤務。神奈川県立湘南台高校ダンス部「SDC」が創部15年で初の全国大会に出場を果たした。
〔9月〕日大生物資 源科学部出身のロックバンド「M(モ)ONO(ノクロ)96」が「サヨナラ」でインディーズデビュー。「東日本大震災復興支援〜がんばろう!東日本。つな げよう!元気のわ」をテーマに「第38回藤沢市民まつり」を開催、姉妹都市提携50周年の松本市、友好都市提携30周年の中国・昆明市が祭りに華を添え た。大型の台風15号の影響で冠水や通行止め、倒木65カ所など、甚大な被害が出た。
〔10月〕昨年8月から休業していた「ダイエー藤沢 店」がオープン、開店前には500人が列を作り、開店を待ちわびた。「湘南台ファンタジア」では浅草サンバカーニバル歴代優勝チームが参加、沿道の観衆を 魅了した。新林小学校が県内初の学級閉鎖に。プロ野球ドラフト会議で湘南クラブ出身で東海大甲府高校の高橋周平選手が中日、ヤクルト、オリックスから1位 指名、中日が交渉権を獲得した。
〔11月〕281店舗が出店した湘南エリア最大級の商業施設「Terrace(テラス) Mall(モー ル)湘南」がオープン。開店前には1万2000人の長蛇の列ができ、雨にもかかわらず初日だけで12万人が来場した。4月の県議選でトップ当選を果たした 鈴木恒夫氏(自民)が来年2月の藤沢市長選への出馬を表明。神奈川県優良小売店舗にカフェKO―(コー)BA(バ)とPINY(パイニイ)が選ばれた。
〔12月〕NPO団体を支える藤沢市市民活動推進センターが開館10周年を迎えた。今年中止となった「大相撲藤沢場所」の開催が来年4月7日(土)に決定。地方巡業としては全国最多の20回目となる。
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|