名監督の軌跡たどる 辻堂に住んだ木下惠介氏
藤沢市辻堂に居を構え多くの名作映画を撮影した故木下惠介監督。地元の辻堂市民図書館では生誕100周年を記念して11月3日(土)、縁ある人を招きトークショーと映画上映会を開く。
木下監督は、35歳で辻堂熊の森(現・辻堂一丁目)に越し、50歳半ばまで暮らした。この間、松竹大船撮影所でメガホンをとり、日本初のカラー劇場映画『カルメン故郷に帰る』や『二十四の瞳』、『楢山節考』など後世に名が残る名作を手がけている。
住まいは現在、マンションになっているが、当時親交のあった博報堂の菊地勉氏によると「和風檜造りで、母屋の横には離れがあり、その下には池がある。母屋と対面してもう一軒離れがある。庭にはサルスベリの木があった」という(わが住む里第49号掲載)。
木下監督自身は「越してきた当時は、駅の乗降者も淋しく静かで、だから私は好きだった」と語っている(えくぼもアバタ・伸びゆく辻堂掲載)。
同図書館は、多くの人に知って欲しいと企画。トークショーには、大船撮影所で共に仕事をした、脇田茂プロデューサーと大嶺俊順監督が、当時の思い出を語る。また、代表作の一つ「日本の悲劇」を上映する。
詳細の問い合わせは【電話】0466・35・0028へ。予約制で当日の来館は受け付けていない。
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