神奈川県高校野球春季大会、公立校で唯一のベスト8進出を果たした湘南高校。準々決勝で東海大相模に3対0と惜敗したが、夏の第2シードを獲得。さらなる飛躍に期待が高まる。就任4年目を迎えた川村靖監督は「いまチームは去年のサヨナラ負けからスタートした。誰よりも選手たちが悔しい思いをした」と振り返る。
昨夏の高校野球選手権神奈川大会。湘南は2回戦で第2シード川崎北を1点差で撃破、旋風を予感させた。迎えた3回戦の相手は藤沢総合。1点をめぐるシーソーゲームの末、湘南は9回表に1点をリード。ところが9回裏に2死満塁のピンチを迎えてしまう。カウント・ツースリーから投じた運命の一球が、センター前に弾き返された、2者が一気にホームを駆け抜け、勝敗は決した。「あと一人」からの敗戦。あの夏の悔しさがナインたちが厳しい練習を乗り越えてきた原動力だ。
多くの公立高と同様に、湘南もグラウンド環境は厳しい。サッカー部、ラグビー部、陸上部などとスペースを共有しており、打撃練習ができるのは週に2回ほど。「割り切って練習できて良い面もある。バント守備や投内連携、細かいプレーに集中できる」と川村監督。「1時間以上やることもある」というキャッチボールやトスバッティング、ボール回しなど基礎を徹底的に磨き、限られた環境でも着実にチーム力をつけてきた。「4、5点取って接戦に持ち込めれば」と夏を見据える。
昨夏から主戦級の山田浩太郎・宮台康平両左腕は春から好調を維持。野手陣もよく足が動いている。安部俊佑主将は「公立校の良さはガムシャラさ。一日一日を大切に力をつけ、第2シードに恥じない戦いを見せたい」と意気込みを話した。
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