和菓子職人だった父の背を追って高校卒業後、「自然とこの道に入り込んでしまった」と話す。21歳の時、父が他界し、本気に。以来、真摯に和菓子と向き合ってきた。マイスターとして「昔からの品を商売としてではなく後世に伝え、残せるのは嬉しい」と目を細める。
「花鳥風月」を菓子で立体的、実写的に表現する工芸菓子。20年前は1作品数万円、大作なら100万円でも売れたが、今では作る職人も少ない。10月20日に行われたマイスター認定式には、柿の木を模した工芸菓子作品を持参。居合わせた人々を魅了した。
これまでも職場体験や学校訪問などで次世代にこだわりや技術を伝えてきたが、一番伝えたいのは「1から順にやること」。「自分は10からやって苦労したから」と、何事も段階を踏んでいくことの大切さを痛感しているという。「2年に1人くらいこの仕事に興味を持つ子がいる。技術を教えてやりたいね」
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