藤嶺学園藤沢中学・高等学校(濱谷海八校長)が、創立100周年を迎えた。1915年5月13日に「私立藤嶺中学校」として文部省の認可を得た同校。5月15日(金)には、生徒主体の100周年記念創立祭を開くほか、来月にはOBや地域の人などを招いたセレモニーも行い、節目を盛大に祝う。
同校は時宗総本山、藤沢山清浄光寺(遊行寺)が設立した「時宗宗学林」を前身とし、現在も同寺に隣接する。1915年5月の「私立藤嶺中学校」としての文部省認可は、神奈川県下7番目、私立男子校では逗子開成に次いで2番目に古い。
開校時の入学者は99人。校舎全焼などに見舞われながらも19年3月に第1回卒業生を輩出。その後も関東大震災による校舎焼失や軍国主義下での教育など厳しい時代を耐え抜いてきた。戦後は授業再開に時間を要したが、48年には新学制の下で藤沢高等学校と藤沢中学校を設立。以降、新校舎や体育館の建設、野球場の拡張などが行われ、文武両道で活躍の場を広げた。
96年には現在の藤嶺学園藤沢高等学校へと名称を変更。21世紀を迎えた2001年には、1959年に一旦幕を下ろした中学校を再び開校した。
約3万人を輩出
2015年度の在校生は中学・高校合わせて915人。100年の歩みの中で約3万人を輩出している。
第9代目の濱谷校長は「100周年という大きな節目に立ち会えるのは幸運。次のスタートを見届けられることにも感謝したい」とコメント。今後は「日本から世界ではなく、世界から日本を見る”グローバルリーダー”の育成を担うのが藤嶺藤沢の役目」と、前を見据える。
同校では2012年6月に学校とPTA、校友会からなる「創立百周年記念事業委員会」を発足。野球場の改修や学生会館のリニューアル、記念誌の製作などを進めてきた。
藤沢市民会館で15日に開かれる「100周年記念創立祭」は、有志の生徒が主体となって企画。朗読やスライド、ビデオレター、音楽ライブなどを織り交ぜて100周年を振り返る構成で、節目を心に刻む。
また、5月16日(土)には横浜港で記念式典と祝賀会、6月6日(土)にはOBや旧・現職員、地域の人を招いたセレモニーを藤沢商工会館で開く予定。12月には記念行事の一環として、市民向けのオペラ公演も市内で行う計画で、1年を通して節目の年を盛り上げていく。
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