4年に1度開かれる視覚障害者スポーツの世界大会「IBSAワールドゲームズ」が5月10日から17日まで、韓国のソウルで開かれ、日大藤沢小学校の教諭・土田政志さん(36)が陸上競技のガイドランナーとして出場した。土田さんは鈴木秀俊さん(39)とコンビを組み4×100mリレーで銅メダルを獲得。「国際大会でリレーを組むのは久しぶりだったので、メダル獲得は嬉しい。みんなの頑張りのたまもの」と喜びを語った。
5年の絆
小学生で陸上を始め、大学まで競技を続けた土田さん。ガイドランナーという役割を知ったのは、シドニーパラリンピックの時、障害者陸上を特集したテレビ番組を見て、「やってみたい」と25歳で挑戦。コンビを組む鈴木さんとは5年の付き合いになる。「歩幅や腕ふり、走る位置などお互いに癖がわかっている」と2人の絆は深い。
土田さんは現在、日本パラ陸上競技連盟の強化委員としても活動している。車いすバスケやテニスなど日本でも注目を集めている競技はあるが、視覚障害者の陸上は選手もガイドランナーも不足しているのが現状。3年前に開かれたロンドン五輪には短距離の男子選手を派遣できなかったという。
「身近なスポーツとして感じてもらえるようにしたい」と土田さん。「少しずつ新しい選手とガイドランナーがでてきて、2020年の東京五輪には選手が出場できると嬉しい」と抱負を語った。
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