藤沢を本拠地に活動する３人制のプロバスケットチーム「ＳＵＮＳ（サンズ ドット）．ＥＸＥ（エグゼ）」が、設立から２年目を迎えた。「まだまだ知名度は低いけれど、地元での活動を増やしてバスケットを知ってもらいたい」。こう語るのは、選手兼オーナーを務める石田剛規（たかき）さん（32）。現役のプロ選手で、５人制の「東京エクセレンス」の主将として、昨シーズンはチームをリーグ優勝に導いている。
昨年７月、石田さんは３人制のプロリーグ誕生を機に、藤沢では初となるプロバスケチームを結成。かつて慶應大学ＳＦＣに通っていたこともあり、藤沢を拠点に選んだ。メンバー６人のうち3人が現役のプロ選手で、残りは会社員という顔ぶれのため、全員が揃う練習はほぼ無いという。「試合前に戦略は立てますが、ほぼぶっつけ本番」と話す。
米国のストリートから生まれた３人制バスケは、コートのサイズは通常の半分で、１つのゴールでの攻防を繰り広げる競技。商業施設のわずかなスペースや、他のイベントにも参入できるため、「わざわざ観戦に行かなくても、バスケットに触れるきっかけが増える。観客との距離も近いので、激しいぶつかり合いや息遣いを目の前で体感できるのも魅力の一つ」と語る。
発足から２年。「藤沢をＰＲできるように、地元企業とのコラボや名産品を取りいれたグッズも手掛けていきたい。また、教室を通じて子どもたちにバスケの楽しさを伝えていければ」。可能性は無限大だ。
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