火山活動の影響で観光業の落ち込みが続く箱根を支援しようと、本鵠沼商店街協同組合(古河弾理事長)が立ち上がった―。9月15日には箱根町で拡大理事会を開催。10月2日(金)から8日(木)には箱根温泉ペア宿泊券などが抽選で当たる「緊急!!箱根応援セール」を行う予定だ。商店街による箱根支援は県内で初めて。
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同組合が加盟する神奈川県中小企業団体中央会には、箱根地域の観光事業者も多いことから、黒岩祐治神奈川県知事が7月に出した緊急アピール「箱根を守り抜こう宣言!」に賛同。箱根地域活性化への協力を加盟団体に呼びかけた。
これを受けて同組合では、組合員やその家族、商店街の買い物客に箱根を訪れることを勧めることや、主催イベントで積極的に箱根をPRすることを宣言。9月15日に理事7人が箱根を訪れ、箱根強羅観光協会や箱根温泉旅館ホテル協同組合の関係者らに思いや今後の支援策を伝えた。「箱根は普段と変わらなかったが、人出が違った。駅前は閑散として、シャッターが下りている土産物店もあった」と言い、「とにかく箱根に行って泊まってもらうことが今、我々にできること」と古河理事長は話す。
10月2日から行う「緊急!!箱根応援セール」は毎年12月に行っている歳末セールを前倒ししたもの。参加店で買い物500円ごとに1回くじをひくことができ、箱根温泉ペア宿泊券や箱根応援券として1万円相当の宿泊クーポンなどが当たる。セール期間後も箱根の特産品を同商店街で販売するなど、支援を継続していく考え。「ほかの商店街も立ち上がってもらえれば」と輪の広がりに期待している。
箱根町では4月下旬に箱根山・大涌谷周辺で火山活動が活発化。噴火警戒レベルが「3」(入山規制)となり、観光客離れが進んだ。9月11日にレベル「2」(火口周辺規制)に引き下げられ、客足は徐々に戻りつつあるものの、元の活況には遠い状態が続いている。
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