10月22日に開かれたプロ野球ドラフト会議で、善行団地在住の東海大相模高校・小笠原慎之介投手(18)が中日ドラゴンズから1位指名、高浜中学校出身でJR東日本所属の東條大樹投手(24)が千葉ロッテマリーンズから4位指名を受けた。藤沢出身の2人がプロの世界へ羽ばたく―。
今夏の全国高校野球選手権大会優勝投手として注目を集めた最速152キロの左腕・小笠原投手は、大勢の報道陣らを前に校内の会見場で会議の中継を見つめ、静かにその時を待った。
会場の機材トラブルなどもあり開始から46分が経過したころ、重複した1巡目の抽選を外した中日、日本ハムからその名が呼ばれると、小さくため息。隣に座る野球部の門馬敬治監督と言葉を交わし、抽選の行方をじっと見守った。中日の谷繁元信監督がくじを引き当て、入団交渉権を獲得すると、一斉にカメラのフラッシュがたかれる中、立ち上がり深々と一礼した。
その後の会見では、例年よりも長かった待ち時間に「ものすごく緊張した」と心境を吐露。「ずっと待っていてやっと指名をしてもらって嬉しく思っている」と話し、安堵の表情を浮かべた。
中日には同じ善行小、中出身で湘南ボーイズの先輩・高橋周平選手のほか、森野将彦選手や友永翔太選手ら東海大相模高の卒業生も在籍している。「知っている選手がいるのは心強い。これから這い上がりたい」と決意を語った。
甲子園優勝、U―18日本代表選出と輝かしい高校3年間の野球生活で得たものは「マウンド度胸」と言い、「いいメンバーに巡り合い、厳しい言葉も受けたが、全て本当のことだったので、それを受け止めて成長できた」と感謝。プロでの目標には『新人王』の3文字を掲げ、「甲子園での経験はプロの世界でも生きると思う。自信のある直球で勝負したい。1年目から活躍できれば次の年に繋がると思うので、精一杯頑張りたい」と力強く話した。
東條投手はロッテ4位
会議開始から2時間近くが経過したころ、小笠原選手と同じ湘南ボーイズ出身、社会人2年目の東條投手のもとにも、千葉ロッテマリーンズから4位指名の吉報が届いた。
桐光学園高時代は1年の夏に甲子園に出場するも登板機会はなかった右腕。青山学院大に進学し、1年春から活躍したが2年の時、右ひじを故障した。4年の春に復帰を果たし、その後は社会人野球の名門・JR東日本に入社。2年間で課題を克服するとともに新たな球種も習得し、長年夢に見たプロへの道を開いた。
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