六会や湘南台など、藤沢市内で撮影された短編映画『冬のメイ』(早川千絵監督)が、11月3日から韓国で開催される「第14回アシアナ国際短編映画祭」にノミネートされた。世界121の国と地域、応募総数5327作品のうち、日本から唯一、最終審査に進む46本の一つに選ばれた。10月16日まで開催された「第11回札幌国際短編映画祭」にもノミネートされ、国内外から注目を集めている。早川監督は「海外での初上映。どんな反応があるか楽しみ」と話している。
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市内での撮影は、早川監督と、映像づくりなどを教える藤沢市のNPO法人湘南市民メディアネットワークの森康祐代表との出会いをきっかけに実現。撮影交渉などは森さんらが担当し、昨年12月から今年1月にかけ計5日間、六会、湘南台、藤沢駅前などで撮影した。9割以上は市内で撮ったシーンだという。
作品は、近年社会問題となっている「子どもの貧困」を描いている。定時制高校に通う主人公のメイは17歳。実家の経済的困窮を理由に、深夜におよぶ居酒屋勤務など3つのバイトを掛け持つ。ある夜、子どもの人権保護団体から未成年の深夜労働をとがめられ、同世代の友人・珠希とともに解雇される。途方に暮れながらもメイは厳しい現実を生き抜こうとする。メイは、藤沢総合高校の卒業生の森田夢理歌さんが演じた。
早川監督は「貧困の中でも淡々と生きていることに美しさを感じ、映画にしたかった。藤沢は地方都市としての良い雰囲気を持つ街。季節ごとに続編も撮りたい」と熱意を語った。
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