海外へ日本文化や湘南の魅力を発信したい--。古着物を海外へ輸出する鵠沼橘の出水澤紀子さん(42)と藤沢出身のインテリアコーディネーター、関根将吾さん(35)が共同で、着物の端切れなどを再利用した飾り物を制作した。従来捨てられていた端切れや古材を再活用し、さらに価値の高い製品へ仕上げようという両者の思いが合致したことがきっかけ。
第1弾として発表した作品は「月夜二扇子舞フ」。紺色の浴衣をベースに、黄色の半帯を月に見立て、アクセントとして赤の舞う扇子をあしらい、花札の世界観を表した。出水澤さんが売り物にならない着物を提供し、デザインなどを手掛ける関根さんが作品として仕上げた。フレームには鎌倉の古民家の建具を使用している。
出水澤さんは外国人がしきたりや枠にとらわれず自由に、ファッションとして着物を利用していることに感動。貿易商である曾祖父の影響や、大学時代は「日本」をテーマに研究していたこともあり、海外へ向けて着物や小物を販売する会社を立ち上げた。ホームページには外国人でも分かるよう、着用するシチュエーションや日本の伝統なども明記。海外へ発送する時は、和紙に筆書きした手紙と藤沢をPRするチラシを同封することも忘れない。
今回の作品は、海外へ向けてインターネットを通じて販売される。「海外で着物が評価されることで、日本の若者が再び、着物の素晴らしさを見直すきっかけになれば。第2弾も考えている」と話す。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>