重量挙げの関東高校大会県予選大会が5月3日、横浜市の磯子スポーツセンターで開かれ、日本大学藤沢高校の不破翔大さん(2年)が、85kg級で大会新記録となるトータル227kgで初優勝を果たした。惜しくも自己ベスト更新とはならず、悔しそうな表情を見せるが「関東で雪辱を果たしたい」と闘志を燃やす。
「嬉しさよりも悔しい気持ちが大きい」と初優勝にも納得の表情はない。大会1週間前にベスト記録を更新するほど調子が良く、自身も大会へは期待を込めて臨んだ。
スナッチでは104kgの県高校記録を樹立。だが、ジャークの1本目で臀部(でんぶ)を痛め、2本目を何とか成功させたが、最後の試技は見送ることになった。「スナッチも自己ベストに届かなかったし、ジャークではけが。トータルの県高校新記録を狙っていたので」と表情を曇らせた。
中学時代に砲丸投げで活躍し、布川誠顧問の目に留まった。身体が細く、砲丸投げよりも階級別に競う重量挙げに将来の可能性を感じ、昨年4月から競技を始めた。
「バネがあり、しなやかな筋肉」と布川顧問が特徴を言い表すように、1年目から全国大会へ出場するなど才能を発揮。昨年は77kg級で出場し、今年にかけ1年でトータル82kg記録を伸ばすなど、急成長している。
一方で、けがも多く大きな大会では満足いく結果が残せていない。今はけがをしない体づくりを目標に筋力アップに努めている。入学時69kgだった体重は現在84kg、将来は1階級上の94kg級も視野に入れている。
6月2・3日に行われる関東大会へは「この階級は競合が揃っているので気が抜けない。自己記録の更新と、ベスト3以上を目指していきたい」と意気込みを語った。
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