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大庭地区 ごみ拾いが繋ぐ交流の輪 障害者も「いきいき」参加

社会

掲載号:2018年7月27日号

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トングを片手にごみ拾いをする様子
トングを片手にごみ拾いをする様子

 湘南大庭地区では、住民と共に地区内にある就労支援施設に通う知的障害のある人々が、定期的に行われる清掃活動に参加している。同地区生活環境協議会の後藤由紀子会長の呼びかけではじまり、2年余り。「一緒にごみ拾いができることが楽しみになっている」と関係づくりが進んでいる。

 同協議会は、7年前に「ポイ捨て無くし隊」を結成し、年に5回、湘南ライフタウン一帯のごみ拾いを行っている。活動には毎回400人ほどが参加。子どもから大人まで幅広い年齢層が集まり、地域のコミュニケーションの場にもなっている。

 後藤さんが施設に声をかけたのは、2年前の7月、相模原市の障害者施設でおきた連続殺傷事件がきっかけとなった。「同じ人間なのに、なんてひどいことを」とショックを受け、「こんな悲惨なことを繰り返さないために、もっとお互いを知る必要がある」という思いから、知り合いだった就労支援施設・ライフ湘南に声をかけた。

 ごみ拾いを通して、お互いの名前や顔を知り、仲良くなった。「素直で一生懸命やってくれる。今では私たち大人が、会えるのを待っている」と笑顔を見せる。

地域とともに

 ライフ湘南は、一般企業にすぐに就職できない知的障害者の作業場。パンや豆腐の製造、喫茶室などがあり、技術の習得・向上の支援を行っている。職員の金本直子さんは、ごみ拾いをしている利用者は「いきいきしている。宝探しでもしているよう」と笑う。

 参加して2年、今では街中で声をかけてくれる人は増えた。一度は、体調を悪くした障害者が、バス停で座り込んでいる姿を住民がみかけ、施設に連絡がきたこともあった。「利用者の顔や名前を覚えてもらい、施設が何をしているところか知ってもらえることは、とてもうれしい」と活動での変化を喜んでいる。

 「ごみは昔より少なくなった。でも、地域を良くするためにもっと多くの人に参加してもらいたい」と後藤さん。ごみ拾いがつなげる交流の輪は着実に広がっている。

 

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