毎月第一日曜日、鵠沼海岸のサイクリングロードで開催されている「月例湘南マラソン」。未就学児からシニアまで気軽に参加できる会として、1977年10月にはじまり、これまで2万6573人が登録、1月6日の開催には、745人が参加した。実はこのマラソン、運営委員の高齢化などを理由に、通算500回目となる5月5日の開催を最後に終了の予定だったが、ランナーの要望で新たな運営委員会により継続されることが決まった。
「久しぶりだね」「頑張っているね」。スタッフが気軽に声をかける温かなマラソンだ。午前8時台から各コースが次々にスタート。「この会はタイムを競うレースではない。『継続は力なり』がモットー」と、事務局長の小山内光雄さん(74)は説明する。参加者には順位ではなく、連続出場や、通算出場で賞品が用意されているのも特徴だ。
当初は参加者も少なく、ランナーが4人だったときも。運営委員もランナーとして出場していたので、自ら走りながら折り返しのマークを回収したこともあった。その後のマラソンブームで参加者は増加。多い時には約2400人が参加した。しかし狭いサイクリングロードでは事故の危険性もあるため、新規受け付けを紹介制に変更した。
ランナーに衝撃がはしったのは、2017年1月。500回目を迎える2019年5月で終了するお知らせだった。小山内さんは、「運営を支えてきたメンバーの高齢化や、ここ数年は気象状況に左右されることが多く、台風のあとはサイクリングロードに砂が堆積しレースがままならないことがあった」と理由を話す。
しかし参加者から「継続してほしい」との声が寄せられ、神奈川県ランニングセンターに相談。新たな運営委員会が引き継ぐことが決まった。家族で参加する市内の男性は、「楽しみにしていたからうれしい」と語るも、なかには「運営委員の温かさも魅力だったから寂しい」との声も。小山内さんは、「40年以上、平穏にできたことがなによりの成果」と振り返った。
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