2020年東京五輪セーリング競技の開催地として選ばれた江の島で、「NPO法人セイラビリティ江の島」は気軽に楽しめる体験乗船などで、セーリングの魅力を発信している。
体験乗船で使用する小型ヨット「ハンザ」は、転覆しずらいように横流れ防止用の重しがついているユニバーサルデザインのヨット。体重移動が必要で操船の難しい一般的なヨットより、安定性が高く、比較的単純な操作で乗船でき、小さな子どもや高齢者、障害の有無関係なく、誰でも楽しむことができる。
体験会では、隣に訓練されたインストラクターと乗船。操船技術を教えながらサポートしてくれるので安心して乗船することができる。1歳未満の子どもが母親に抱っこされて乗船したり、90代の男性が参加したことも。また参加者の2〜3割は障害者で「障害関係なく体験できるということがとてもうれしい」と喜ばれている。子どもたちからも「操船体験もできて楽しかった」、「ヨットがもっと好きになった」と感想も多い。
広まるヨットの輪
約15年前に、「ヨットを広く知ってもらいたい」と始まった同団体。現在会員は約180人で、リタイア後のシニアを中心に活動している。会員たちは「好きな海とヨットに携わることができて、参加者との交流も楽しくやりがいがある。健康にもつながっている」といきいきと活動に励んでいる。
昨年の体験乗船の参加者は年間1000人を超えた。副理事長の大貫不二夫さんは「セーリング競技の開催地に選ばれたこともあり、メディアにも広く取り上げられ認知度が高まってきた」と話す。参加者は全国各地から集まり、ヨット未経験者の割合も増えており、予約開始日には満員になる。団体発足当初の「海とヨットの楽しさを多くの人に知ってもらいたい」という思いが広がっている。
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
御所見でスマホ相談4月23日 |
|
|
|
|